スペイン版のお遍路さん、『スペイン巡礼』について解説します。
スペイン巡礼とは
スペイン巡礼とは、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂を目指して、その道を進むこと。
移動手段は徒歩はもちろんのこと、バスや自転車でも構いません。
いわば、四国遍路のスペイン版です。
四国遍路での御朱印の様に、巡礼中に押したクレデンシャル(巡礼者用パスポート)のスタンプが巡礼をした証になります。
現在の巡礼はキリスト教徒以外にも門戸が開かれているので、信仰する宗教に制限はありません。
観光が目的の人も多く、世界各国から大勢の人がやって来ます。
知名度が上がるにつれて、日本人の巡礼者も増えてきました。
お遍路さんとの比較
違いはあれど、結構似てますよね。
スペイン巡礼の名称
色々ありますが、これらは全て同じ意味で使われています。
cominoは日本語で“道”。
巡礼はサンティアゴ大聖堂に向かって進むので、comino de santiago とも呼ばれます。
※様々な名称がありますが、当ブログでは“スペイン巡礼”を使用しています。
目指す場所
スペイン巡礼のゴールは、スペインのガリシア州にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂。
地下に聖ヤコブ (イエス・キリストの12使徒の1人) のお墓があるとされ、ローマやエルサレムと並びキリスト教の3大聖地の1つです。
ルート
スペイン巡礼には上記以外にも様々なルートがあり、それぞれ必要な日数や難易度が違います。どの道を選んでも構いません。
また、サンティアゴ大聖堂までの道を100km以上歩くと巡礼証明書が貰えます。
そのため、100km手前のスペインの街Sarriaから出発する人も多数。
Sarriaからならサンティアゴ大聖堂に4,5日で到着できるので、スケジュールに限りがある人に人気のルートです。
フランス人の道
フランス人の道は、数多くあるルートの中でも特に人気。初めてのスペイン巡礼に選ぶ人が多いルートです。
出発地 | Saint-Jean-Pied-de-Port |
大聖堂までの距離 | 約800km |
すべて歩くのに かかる日数 | 30日前後 |
ベストシーズン | 4月,5月,9月,10月 |
繁忙期 | 6月,7月,8月 |
他のルートについて興味のある方は、こちらからどうぞ。
スペイン巡礼の宿
巡礼中は多くの場合、ルート上のアルベルゲに泊まります。
アルベルゲとは、巡礼者を受け入れる宿のこと。スペイン巡礼において欠かせない存在です。
私営や公営、教会が運営している寄付制の所など様々なタイプのアルベルゲがあります。
1つの町に複数ある場合も多く、どのアルベルゲを選ぶかも巡礼の楽しみのひとつです。
もちろん、個室がよければホテルやペンションに泊まることも可能。予算や体調を考慮しながら、選択できるので安心です。
もっと知りたい方は
スペイン巡礼について更に詳しく知りたい方には、日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会がおすすめです。
巡礼の歴史からルートの説明まで何でも載っています。
このサイトから、カラフルで素敵な日本版のクレデンシャル (有料) を手に入れることもできますよ。
スペイン巡礼に興味を持たれた方は、ぜひ一度訪れてみてください。
スペイン巡礼を題材にした作品もあります。おすすめの3作品はここに載せました。
まとめ
スペイン巡礼について簡単に解説しました。
実際に巡礼路を歩かれた世界中の方々が、ブログやYouTubeなどにその様子をアップされています。
気になった方は、検索してみてはいかがでしょうか。
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